Xcodeを使ってiOSプログラミングを進めていく上で、前提となる専門用語を簡単に整理しておきます。サンプルの作成を進めるにあたって、各用語が出てくる度に説明は行いますが、前提となる知識押して目を通しておいてください。
専門用語
Xcode内の名称
Xcode内のウィンドウ、作業エリアは次のように分かれています。それぞれの名称と役割は次のとおりです。
番号 | 名称 | 概要 |
---|---|---|
① | ツールバー | 主メニュー |
② | ナビゲータセレクタバー | ナビゲーターエリアの切り替え |
③ | ナビゲーターエリア | 編集するファイルの選択 |
④ | ジャンプバー | 編集するファイルの切り替え |
⑤ | エディタエリア | コードや画面の編集 |
⑥ | デバッグエリア | ログ表示 |
⑦ | ユーティリティエリア | エディタエリアで編集中のファイルの詳細を表示 |
ソースコード(プログラムコード、コード、ソース)
プログラムの処理を記述した内容、またはそのファイル自体のことです。プログラムコード、単にコードやソースと呼ぶこともあります。前節 「3.2 自動的に生成されるファイル群」で説明したように.swift拡張子のファイルがソースコードに該当します。
オブジェクト
オブジェクトとは、プログラムで処理の対象となるもの全般のことを指します。Swiftでいうと、
文字や数値などイメージしやすいものから、画面のタッチ、カメラでの撮影、GPSセンサーから取得した緯度経度情報など抽象的なものまでプログラムで処理するものはすべてオブジェクトで扱います。
オブジェクト同士の関連性でシステムを構成する考え方のことをオブジェクト指向といいます。
クラス
前述のオブジェクトを管理するプログラムのことをクラスといいます。オブジェクト指向の考え方では、プログラムの最小の単位をクラスと定義します。
オブジェクトを管理するために、クラスではプロパティ(属性)と操作(メソッド)という2つの構成要素を持ちます。
構造体
構造体はクラスと非常によく似たプログラムの単位です。SwiftUIでは、UI関係のオブジェクトを管理する場合は、構造体を用いることが推奨されています。
詳細を説明すると非常に長くなることと、クラスとの違いがわからなくてもアプリ開発は進められるので、初学者のうちはUI関係では構造体を使う、と考えてください。
UI
UIとはユーザーインターフェースのことです。iOSプログラミングでは、画面から操作できるオブジェクトのことをまとめてUIと表現します。
ライブラリ
ライブラリとは、特定の機能を持つプログラムを他のプログラムから利用できるようにまとめられたものです。
iOS SDKの中にも、カメラを利用するライブラリ、位置情報を利用するライブラリなど標準で利用できる様々なライブラリが格納されています。
SDK
SDK(Sofotware Development Kit)の略で、ソフトウェア開発キットのことです。
Xcodeには、iOS SDKというiOSアプリを開発するためのSDKが搭載されており、アプリを作成する際には、iOSの持つ基本的な機能をはじめから利用することができます。
従ってSwiftでは、比較的短いソースコードで様々な機能を実装できます。